リメイク映画『銀河英雄伝説』がおもしろすぎる
銀河英雄伝説は、1988年から2000年にかけてOVAを中心として展開されたアニメです。
原作者は田中芳樹で、劇場公開は3作、OVA本伝110話、外伝52話が作成されました。
その名大作が2018年ついにリメイクされて『銀河英雄伝説 Die Neue These』(ぎんがえいゆうでんせつ ディ・ノイエ・テーゼ)が公開されました。
Die Neue Theseという部分には、新論や新説という意味があります。
アニメ版は、1期(『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅(かいこう)』)と2期(『銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱(せいらん)』)はそれぞれ12話で放送されました!
これがとにかく展開も早く面白い!
こういう名作は間延びするイメージがありますが、リメイクの銀河英雄伝説は、展開も早く、見どころも多いのでずっとかっこいい!次はどうなるんだろうという感じでイッキ見してしまいました。
2期はU-NEXTで無料で見れるので、見たい方はぜひ!
各話でみどころがあり、たまに前編、後編があります。
おおまかなあらすじ
物語は、はるか未来、銀河に進出した人類が3つの勢力によって均衡が保たれている状態でした。
その3つ勢力の1つ目は、皇帝と貴族が支配する銀河帝国。
2つ目は帝国から脱出した共和主義の人々が建国した自由惑星同盟。
3つ目は経済で全体を支配しようとするフェザーン自治領。
実質、軍隊を所有し、激しくぶつかり合っているのは、銀河帝国と自由惑星同盟です。
戦争は150年膠着状態でしたが、銀河帝国にラインハルト・フォン・ローエングラム、自由惑星同盟にヤン・ウェンリーという若き天才、英雄が現れ、物語が進みます。
ラインハルトは、貧しい貴族に生まれますが、母の代わりとなる姉を心から慕っており、また隣の家に住む親友キルヒアイスがおり、10歳までは楽しい日々を送っていました。
しかし、そんなあるとき、姉が皇帝の後宮につれていかれたことをきっかけに軍人の道を決めました。
それは、皇帝が自分から奪った姉を取り戻すためでした。
このとき、ラインハルトは親友キルヒアイスも誘い、2人は戦場で数々の武勲を重ね、のちに常勝の天才と言われます。
ラインハルトとキルヒアイスは目的達成のため、どんどん地位を上げていき、20歳で帝国元帥の地位まで昇り詰めます。
一方、同盟側に生まれたヤンは、歴史家を目指していたが、家庭の経済的事情により士官学校に入学します。
軍で戦略の才を発揮し、宇宙艦隊の幕僚となります。
帝国側が有利な戦いで味方の全面的崩壊を防いだ功績により、若くして艦隊司令官に抜擢され、また、帝国側との戦いにおける重要な要塞であるイゼルローンを無血占領したことなどにより、不敗の魔術師とよばれるようになります。
この両者が帝国側と同盟側の戦闘でキーマンとなり、物語は進むのですが、ふたりとも常に自軍の陣頭に立ち、それぞれの目的達成や平和のために戦うが、さまざまな者の思惑が走ったり、戦争の矛盾に悩む描写など、見どころは満載です。
具体的な話をすると、かなりネタバレになってしまいますので、この辺にしときます。
もう少し詳しく知りたい方はこちらをどうぞ(邂逅編振り返り)↓
『銀河英雄伝説』をみての感想
リメイク版の銀河英雄伝説は、まず絵がとてもきれいです。
過去の作品では描き切れなかった、細かい宇宙戦艦どうしの戦いもこまかく描写され、緊迫感が伝わり本当にかっこいいです。
また、アッテンボローの原作での空白期間を埋めるような形でオリジナル登場シーンが作られたり、ハイネセン防衛用の自動攻撃衛星システムも6個から12個の配置となっているように少しアレンジが加わっています。
キャラデザインについては、ラインハルトやキルヒアイス、ミッターマイヤーやロイエンタールなどをはじめとする帝国軍人、ヤン・ウェンリー、ユリアン、フレデリカ、シェーンコップなどキャラもかっこよくて、見ていてすごくストレスがないです。
キャラの見た目が1988年のときとは少し違う人もいますが、個人的には全然OKです。
若将だけでなく、老将も貫禄がでていて大人のかっこよさを感じますし、デザインも素敵な作品だなと思いました。
そして何より、面白いのはやはりストーリー。
やっぱりアニメはストーリーは命だと思うんです。
帝国側と同盟側に2人の英雄がいて、そのまわりに集まる有能な人物。
お互いの英雄に集って、人物が成長していく過程も面白いですし、両陣営の戦いにおける戦略や戦術など、目が離せない緊迫感のあるシーンがたまらないです。
また、自国の内乱をおさめていくラインハルトや、クーデターを知略で鎮圧するヤンなど、アニメの各所でかっこいいセリフもちりばめられていて、鳥肌がとまらないです。
その他にも、ラインハルトとキルヒアイスの絆の強さや、ヤンの戦争への葛藤などの感情面や、
ここでは言えませんが、両陣営のあの人がまさかあんなことになるなんてという「えっ!!!」となるシーンも多く、感情移入してしまう展開もあり、ハラハラドキドキがとまりません。
ぜひ、戦闘系や戦略系の作品やSFアニメすきな人にとってはおすすめです。
コードギアスやガンダムシリーズが好きな人にもはまる作品なのかなと思います。
さいごに
アニメの1期2期が配信されていますが、
2020年9月には続編(25話~48話)の制作も決定したと発表されています。
つづきがとても楽しみな作品です。
この機会にぜひ銀河英雄伝説をみてほしいです。