【考察】名探偵コナン『緋色の弾丸』を見る前に『緋色の不在証明』をみたら面白い！
『名探偵コナン 緋色の不在証明』という作品をみなさんご存知でしょうか？
劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』にでてくる赤井ファミリーが絡むTVアニメシリーズの特別総集編で、2021年2月に公開された作品です。
赤井ファミリーが世界を射抜くと言われてだけあり、名探偵コナンの物語の中でキーパーソンだらけのすごい一家です。
名探偵コナンの劇場版は基本的な登場人物を知っていれば、楽しめる作品が多いのですが、最近の映画の中には【黒の組織】【FBI】【公安】など様々な登場キャラででてきており、アニメやマンガを観ている前提だとさらに楽しめる映画も増えてきました。
今回は、赤井ファミリーをおさらいできる『名探偵コナン 緋色の不在証明』の紹介と各キャラクターについての考察を紹介していきます。
緋色の不在証明の注目ポイント
名探偵コナンのアニメやマンガをすべて追い切れていないけど、劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』を楽しみたいという人は、『緋色の弾丸』でキーになってくる赤井ファミリーが登場するアニメシーンを総集された本作『名探偵コナン 緋色の不在証明』をみることで知識の補填ができます。
おすすめポイント
登場人物ごとにストーリーを紹介
今までTVアニメ版で放送された赤井ファミリーの登場シーンや関連事件部分がまとまっているので、登場人物が整理できます。
アニメだと飛び飛びで現れる赤井ファミリーですが、こうしてまとめていると理解もしやすいですし、テンポもいい感じです。
ナレーションはコナン！
アニメの総集版なので細かいシーンは飛ばされています。それを補う形でコナン（高山みなみ）のナレーションがついているのでわかりやすくなっています。
ナレーションのおかげで事件の前提などもわかります。
緋色の不在証明の感想※ネタバレなし
赤井ファミリーの人物相関や現在に至るまでの経緯がわかりやすいです。
（人物や詳しいストーリー紹介（ネタバレ含む）ものちほど記載しています。）
今までアニメやマンガで内容を知っている人でも、劇場版作品を観る前に前提知識の復習としてインプットするのもいいと思います。
また、劇場版コナン作品では、冒頭のシーンで新一がコナンになった経緯や博士の発明アイテムの紹介などがされますが、これが赤井秀一バージョンになっているところもコナンファンや赤井ファンからしたら非常にうれしいポイントだと思います。
ストーリーもさくさくテンポよく進み、赤井ファミリー4人やそのまわりの人物相関がわかったり、また蘭や世良真純がなぜ空手やジークンドーをやることになったのかというきっかけも描かれてたりするので、それだけでも見る価値ありです！
特に高山みなみのナレーションが流れをスムーズにしています。
私は映画前日に『緋色の不在証明』をU-NEXTで観たので映画がめちゃ面白かったです。
※以下ではネタバレありのストーリー、登場人物の紹介になるので、気を付けてください。
緋色の不在証明のストーリー、登場人物※ネタバレあり
ここでは、『緋色の不在証明』のストーリーと考察を紹介します。
作品内での人物パートごとにまとめています。
緋色の不在証明のストーリー
①赤井秀一パート
来葉峠で死んだとされている赤井秀一ですが、その生存の噂を黒の組織が聞き、デパートでキャンティは火傷した赤井を狙撃しようとします。
しかし、ジンはこの狙撃を中止。「独断専行か。相変わらず気にくわねえ野郎だぜ。小説の中だけにしてほしいもんだぜ、シャーロックホームズのような探偵はな。」と言い放ちます。
えっなんで中止した？と思うかもしれませんが、ジンは火傷赤井＝安室透（バーボン）という事実を知っており、本物の赤井秀一でないとわかったからです。キャンティたちはこの事実を知らなかったのです。
バーボン（＝火傷赤井）は、ベルモットと同じ秘密主義者、情報収集及び観察力・洞察力に恐ろしく長けていると言われていることから、ジンの言葉がでたと推測されます。
また、ジンは「奴（＝バーボン）は、赤井が死んだ事を信じようとはしなかった…赤井を殺れるのは自分だけだと息巻いていたから、無理はねぇが…」というセリフも言い放っているので、バーボンが独断専行で調査していると思ったのでしょう。
狙撃中止前に沖矢昴がジョディにわざとぶつかりますが、これは沖矢（＝本物の赤井秀一）がジョディを黒の組織の危険から遠ざけるために行ったことですね。
②世良真純パート
杯戸ホテルの道中、バスの中で世良真純が園子に痴漢と間違えます。関東一の空手使い蘭が空手で攻撃しますが、ジークンドーで対処できるほどの実力です。痴漢の誤解はコナンが解きます。痴漢の犯人をそのまま逃がすなよ！とつっこみたくなります。
その後、世良真純は蘭のいる高校に転入することになります。
テレビアニメだと、646話～647話
「幽霊ホテルの推理対決（前編・後編）」
が該当します！
③羽田秀吉パート
殺人事件にかけつけた宮本由美やコナンらは、その事件現場の隣人が羽田秀吉でした。しかもこの人が宮本由美の元カレであり、世良真純の兄だということものちに判明します。
テレビアニメだと、731話～732話「現場の隣人は元カレ（前編・後編）」／827話～828話「死ぬほどうまいいラーメン2（前編・後編）」あたりですね！
世良真純と謎の女の子の会話シーンが流れ、その女の子はもし自分のことがコナンに訊ねられたら「領域外の妹」と答えなさいと伝えます。
④沖矢昴パート
沖矢昴が現れ、灰原はその男を怪しんでいます。
そんな中現れたのは安室透。FBIのキャメルに入院患者についていろいろ聞かれそうになりますが、そこにジョディ（に変装したベルモット）が現れます。
そこでキャメルは”楠田が拳銃自殺した”という事実を話してしまいます。
テレビアニメだと、622話～623話
「緊急事態252（前編・後編）」
が該当します！
⑤安室透パート
沖矢昴が赤井秀一だと考える安室透は、工藤邸に訪問します。
赤井秀一を捕まえようとしますが、コナンの起死回生の案で、失敗します。
そして、赤井は安室に対して「目先のことにとらわれ狩るべき相手を見誤らないでいただきたい。君は敵に回したくない男の一人なんでね」、「彼のことは今でも悪かったと思っている」と話します。
この彼とは赤井秀一が組織に潜入しているときの”スコッチ”のことであると思われます。スコッチとは安室透（降矢零）と同じ公安警察の潜入捜査官で、仲間だったと思われます。
この事件で安室透は赤井秀一が殺害したと思い、恨むようになります。のちほどスコッチは自殺ということを知りますが、赤井秀一ほどの男ならスコッチを死なせるはずはなかったと未だに恨む形になっているようです。
テレビアニメだと、881話～882話
「緋色の序章」
「緋色の追求」
「緋色の交錯」
「緋色の帰還」
「緋色の真相」
が該当します！
⑥メアリー・世良
ラーメン屋で世良真純が忘れたハンカチにMaryという名が刺繍されており、これは誰なんだと疑念を抱くコナンは、過去の記憶を思い出します。
それは、コナンが小さい頃の物語で、赤井秀一がFBIに入るきっかけや蘭や世良真純が空手やジークンドーを始めるきっかけになった伏線のようなものも描かれています。
テレビアニメだと、882話～883話
「さざ波の魔法使い（前編・後編）」
が該当します！
赤井ファミリー人物紹介
世良真純（せらますみ）
赤井一家長女、末妹。
女子高生探偵で、ジークンドーの使い手。
赤井秀一（あかいしゅういち）
赤井一家長男。FBI捜査官で700ヤードを射抜く”狙撃の名手”。
羽田秀吉（はねだしゅうきち）
赤井一家次男。”七冠を達成したプロ棋士”。
メアリー
”領域外の妹”と名乗る少女。赤井一家の母。イギリスの諜報機関に所属していたと思われる。
赤井 務武 (あかい つとむ)
赤井一家の父。羽田浩司とアマンダ・ヒューズがアメリカで殺害された事件に関与し、亡くなったされるが、遺体は発見されていない。
家族に「とんでもない奴らを敵に回した」とメールしている。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
緋色の不在証明は、赤井ファミリーファンでしたらめちゃくちゃうれしい作品ですよね。
今までの劇場版コナンシリーズの中で、このような事前のTV総集版ははじめてのことだと思いますので、劇場版『緋色の弾丸』をまだ見ていない人はぜひ『緋色の不在証明』を観てください！
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